純ドメによるMBA留学ブログ

2022年秋からMBAに私費留学。MBAを通して感じたことなどを、自らの頭の整理も兼ねつつ情報発信できればと思います。

Post-MBAのキャリアについて

最初は一定の頻度で更新しようと思っていましたが、結局色々とやることもあり優先順位が下がってしまいました。本当に継続は難しいですね。不定期な更新になるとは思いますが、細々とは続けていきたいと思います。

 

今日はPost-MBAのキャリア、ひいては人生における幸福感について最近思っていることです。本当はMBA受験の中でもっと真剣に考えるべきものだとは思いますが、私の場合はMBA受験後により真剣に考えるようになりました。

 

自分はどんな人生を送りたいのか?

結論、最高に楽しければそれで良いわけですが、その最高に楽しい状態には何が必要か。

毎日仕事をせず、ジムに行って、美味しいご飯を食べて、湖畔で寝そべって、のような生活は理想的なように思います。但しそれがずっと続くのが良いかと言われると悩ましい。仮にお金が十分あるとしても、それだけだと飽きてしまうかなとは思います。これは停滞が嫌いで、一定の規律を持った生活をし、自分を成長させていきたいという自分の気質に依るところもあると思います。

 

子供のころはRPGがゲームのジャンルでは物凄く好きでしたし、今でも漫画が大好きですが、レベルアップ→これまで見れなかった景色を見る、環境に身を置く→またレベルアップ、この繰り返しが人生のような気がしていて、これを感じられなくなったら自分は幸福を感じられなくなってしまうと思います。思えば、自分のレベルの低さ、停滞感、倒せない敵、この辺りが表層化して焦燥感を感じ始めてMBAをトライする決断に至ったと思います。

 

前職での経験などを踏まえてもう少し具体化すると、

  • 常にチャレンジがあり、自己成長のある職場環境
  • 但し、異常な激務感はない
    • 週複数回、ジムに行くことができる
    • 年複数回、長いバケーションが取れる
  • 一定の収入が得られる(世間から見れば高給)
  • チームで密に働き、達成感を共有できる
  • ファイナンスの専門性をレバレッジできる、伸ばせる
  • グローバルな環境
  • アドバイザリー業務ではない(投資家か事業会社)

こんなところが揃った仕事ができれば、自分は結構幸せだろうなと思います。

 

これらを勘案すると、Post-MBAのキャリアの選択肢としては、米国事業会社、PE/VC(日米)、海外ヘッジファンドあたりが俎上に上がってきます。

 

ヘッジファンドは面白そうと思うものの、自分がこれまで見て感じてきたことから想定するに、研究者気質の人の方が合っているのかなという気がしています。チームワークというよりはひたすらその株について研究するようなイメージ。私は少々飽きっぽいこともあり突き詰める系は少し苦手にしている部分があります。後は投資先のバリューアップに関与する側面はほぼ0なので、やり甲斐を感じにくいというのも経験者からは聞くところです。投資や市場に関する探究心や好奇心が強ければ良いと思うのですが、自分は個人の金融資産の運用に対する関心も強くないので、これを生業にしていくにはそういった純粋な気持ちが不足しているかなというのは正直思うところです。

 

次にPE/VCですが、特にVCは面白そうな職だなと思います。しかしVCは米国では極めてcompetitiveなので、自身の英語力を踏まえると現実的には日本のVCを目指すということになります。こうするとややグローバル感が薄くなるのは気になるところです。また、米国では特にスタートアップをexitして人生上がった人が次のキャリアとしてVCをやるというのが自然な流れと聞きますが、確かにその方がmake senseするとは思います。私がVCから投資を受けるとしても、スタートアップ経験者から投資を受けたいとごく自然に思います。後は仮に投資をしたとしても、その結果が出るのは10年超後になることもざらで、その仮説検証プロセスを貴重な30代全部使ってやるのか?というのも難しいところ。若手キャピタリストとして入ったとしても、結局はパートナーの影に隠れてしまうというのも聞くので、修行期間として割り切ってやるのもどうなのだろうと思うこともあります。

 

以上のようなことを考えると、やはり米国現地の事業会社に就職するのがPost-MBAとしては一番良いのかなと思うに至ります。米国で働いていたというのが日本ではそもそもユニークな価値になりますし、自分にとっては本当にチャレンジしかない環境になると思います。自分のような純ドメにとっては、これにトライできるのはMBAという切符を持っている間がベストと確信しており、一度日本に帰ったら現地企業に直接就職するというのは相当難しい気がしています。

 

という訳で現時点においては、

  • 米国事業会社→スタートアップのCxO→VC

のようなキャリアを積むことができれば、成長を感じながら、自分がやりたいこと・関心あることを色々できるかなという気がしています。

 

前職では、若いうちは修行だと思ってあまりキャリアについて深く考えることなくハードに全力疾走してきました。本稿では雑多に色々と理想論に近いことを語った訳ですが、MBAを通じて新たな刺激を得つつ、この先の人生について丁寧に考え、自分のキャリア・人生に対する考え方を常々アップデートしていきたいと思います。